コト・モノ・ヒト

 いろんなコト、いろんなモノ、いろんなヒト

ipad air の建築製本的利用

ipad air購入から2週間。仕事の時はほぼ毎回持ち歩いています。

最初に購入したスマートキーボードのほかに、キーボード不要時の純正スマートカバーも購入。

十数年ぶりのiOSは未だ使いこなしているレベルではありませんが、何とかやりたいことはやれるようになっているところ(基本あんまりiOSは関係ないけど)。仕事での利用もだいぶ慣れてきて、打合せでも活用できるレベル(もたつかない)になってきた。前回の記事の通り、購入動機は建築図面の製本的利用であり、それに限っての超ニッチなレビューになります。

その前に、建設現場でのipad活用は各ゼネコンで独自のアプリを開発したりしていて、私の通っている現場でも活用しているようです。その際の主な活用内容は以下の通りかと。

・図面をipadで持ち歩き、実際の現場と図面の整合のチェック。そこで相違があった場合にはその部分を図面に書き込むと同時に情報共有が可能。

・図面や撮影した写真に変更点を記入。その情報の共有(クラウド利用)。

・現場写真をクラウドにUPし施工内容の周知。

といった、伝達をスムーズにかつ省力化することで伝達漏れ等を防ぐようになっているように見えます。

私の使い方は情報伝達をクラウド経由で行うことはなく、必要があればメール等で周知。もしくは紙に出力しての手渡しとなっています。

すでに設計事務所でも活用されていると思われますが、googleで検索して出てくるのは設計手法に紙ではなくipadを活用する内容がほとんどで、製本的利用に限った記事は見つからず。私もいずれプランニングやスケッチなどをipad内で行いたいとは思っていますが、それはまだ先になりそうです。

PDFの閲覧・書き込みには、今のところデフォルトで入っている無料の「PDF Viewer Pro by PSPDFKit」を利用中。ほかにも多数のアプリがあるようですが、2週間の間に図面への書込みが結構増えてきて、そろそろ他のアプリへの切り替えは難しそうになってきた。

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ということで「PDF Viewer Pro by PSPDFKit」を使った建築製本的利用について、私が感じた良い点、これできたら便利な点をいくつか。

■良い点

・本体重量だけならば466gでほぼ無限に製本の収納が可能←このために買った!

・原本以上に拡大できるので、目に優しい。A1→A3縮小の製本では小さくて見難いことがあった(老眼)

・もはや紙への書込みはフリクションペンがマストですが、それ以上に書き消ししやすいし、インクも減らない(エコ)

・数名の打合せで説明する際に、その部分だけ拡大表示して見せることができて理解が得やすい。

・大人数の打合せとなった場合、プロジェクターへの投影が可能(これはいずれやりたい)

・サムネイル表示のおかげで、いち早く見たいページに飛べる。

■PDF Viewer Pro by PSPDFKitで不便な点

・ダブルタップで拡大できますが、拡大率が用紙の実寸の縮尺で拡大されるとスケール(定規)で当たれて便利。これは画面キャプチャした書込み図面のPDF化にも言えるんですが、そこでノースケールとなってしまい、寸法的な要件は伝えにくい。

ツールバーの並び順を変更したい。縦画面と横画面で表示できるツールの数が異なる。不要なツールの表示は削除したい。

・書き込んだ文字やイラストにロックを掛けたい。不意に文字編集になってしまい位置がずれたりすることがある。

・手書き文字を配布時に見やすいフォントに自動変換できればいい(これは他のアプリではできるようですが私の汚い文字をどこまで認識してくれるのか不明)

・メモした内容が検索できるといい。

・早いとはいえ完全に表示されるまでのタイムラグは僅かにある。

ipad、アップルペンシルの不満

・ライトニングケーブルが不便。その他は全部USB-Cなので。

フリクションペンのように反対側が消しゴムだったらいいのに。いちいち画面タップで選びなおすのが面倒。またイラスト利用だと相当数の色を使うんでしょうが、私の使い方はまだまだアナログ的で、4色もあれば十分。マーカーやペンの色など画面ではなくペン側で選択出来たら、画面タップする必要が減ってよりアナログライクに使えてうれしいんですがね。f:id:aratoshi:20190901145505j:plain

私の理想のアップルペンシル。絵心ゼロですけど!

以上、2週間程度使用した私の感想です。なんといっても荷物の軽量化はうれしい。打合せの場でよほど偉い人との打合せでipadでペーパーレスで説明するのは何となく失礼に当たりそうなんですが、このご時世どこでもペーパーレス化は叫ばれているのでいずれ一般的になるであろうと思っています。