コト・モノ・ヒト

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ノートルダム大聖堂火災

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2014年12月13日撮影

ニュースサイトを通じてみた火災の映像はあまりにも衝撃的だった。数年前訪れた場所であり、大好きな建築物であり、また絶対に行きたい場所だけにショックは大きい。
屋根がほぼ全焼とのことで壁は無事でよかった。って全然よくなくて、木造で燃えるのは屋根だけでそれ以外は基本的に石や鉄でできているから燃えずに残ったってことなんだと思う。もちろん延焼・倒壊を食い止めるべく消防士が命がけで頑張った結果だと思います。でも残された壁面の大きな開口に施されたステンドグラスは熱で溶けるなり割れるなりしてしまっただろうし、フライングバットレスを使った独特の構造だけに、屋根掛けて補修してハイ終わりぃ~。ってなるはずもない。
既存をできるだけ残して再建となるとたぶん新築よりも手間がかかるため再建が可能なのかも気になる。時間がかかっても当時の施工方法を再現するのか。表面だけ当時の形を維持し構造材は現代の技術・部材を使うのか。どちらになるかはわかりませんが、いずれにせよ元の姿を見れるようになるのは相当先でしょう。世界遺産は取り消されずに済むんでしょうか。
改修工事中の火災ってことでほぼ確実に失火が原因のようで、思いつくのは溶接とか防水の溶剤を溶かすバーナーとかなんだけど、だとしたらもし火が出ても初期消火ができるような対策をなぜしていなかったのか?(していたとしてもその対策不足で大火災になったわけで)。あと数年前に訪れたときはパリって喫煙に対する規制が甘くて(当時)、ノートルダム大聖堂行った時も出口のすぐ脇で喫煙してる人がいて、しかもポイ捨てしてて驚いた。あり得ない話ですけど防水工とか塗装工が作業中に喫煙してそれが溶剤かなんかに着火して火災。なんてことだったらその作業員の罪はあまりにも重い。また昨年からまだ続いている「黄色いベスト運動」との関連が無いことを祈る。
キリスト信者をはじめ、フランス・パリの象徴というだけでなく、世界の象徴的な建築物だっただけに、今後の動向が気になります。すでに再建に向けて資金援助する企業・団体もいるようですが、どんなに時間と費用をかけたとしても完全に元に戻ることはないと思うと本当に悲しい出来事です。

以下、訪れた際の写真です。

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建物に入った瞬間、荘厳な美しさに圧倒された。観光客でごった返しているにもかかわらず厳粛な空気だったことは忘れられない。