コト・モノ・ヒト

 いろんなコト、いろんなモノ、いろんなヒト

石川トリップ(3)

三日目(最終日)

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f:id:aratoshi:20170312141853j:plain朝から兼六園へ。快晴とまではならなかったもののさほど寒さはなく庭巡り日和。1日目の那谷寺も立体感のある庭が特徴だった。あちらは基本的に自然の地形を利用したもの(だとおもう)。こちらは人工的な庭であります。しかし、

「宏大」を務るは「幽邃」少なし

「人力」勝るは「蒼古」少なし

「水泉」多きは「眺望」難し。

 此の六を兼ねるは惟湖園のみ

兼六園の由来にある通り、パーフェクトな庭を堪能させていただいた。

上の写真は「日本最古の噴水」。見た瞬間はがっかりポイントのように思えましたが、この噴水が兼六園内の霞ケ池と繋がっており、その水位差を利用して噴き上がっていると知れば、その水の勢いにも趣を感じるってもんです。

次はお隣の金沢城跡へ。

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f:id:aratoshi:20170312142216j:plain石川門の手前にある、左右で全く違った積み方の珍しい石垣。写真をよく見ると左側の石には様々な石屋の刻印が入り混じって積まれている。本来「工区分け」の意味もあって刻まる石屋の刻印。再建時にこうなったとの記録がありますが、その時の石屋がとりあえずうまく積み重なる石をその場的に積み上げたことによってこうなったのだろうか。もしこの時に設計士や施工管理士がいたら、さぞ悔しかっただろう。いや時代が時代だけに極刑とかもあり得たんだろうか。

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f:id:aratoshi:20170312143142j:plain妹島和世西沢立衛SANAA設計の21世紀美術館。メインは美術鑑賞ではなく建物鑑賞。外に面した部分はガラス張りで開放的。構造(柱とか梁とか)を感じさせない浮遊感のある建築はさすがSANNA。常設の現代美術は見て触れて感じ取ることのできる作品がほとんどで、子供が楽しめそうなものが多い。

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f:id:aratoshi:20170312143218j:plain午後になり「長町武家屋敷跡」へ。こちらもひがし茶屋同様、きれいに整備されている。雪の季節しか見られない「薦掛け」と呼ばれる、雪の水分による土壁の傷みを守る仕掛けが施されていた。

ここで庭でも見ながら昼食を食べるつもりが、めぼしいお店が見つからず。ならばリベンジと向かった場所は・・・。

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f:id:aratoshi:20170312143324j:plain近江市場にある、前日行列で諦めた「山さん寿司 本店」。日曜の15時過ぎとあってか行列はなかった。私は食べたかった「海鮮丼(2700円)」を注文。妻は控えめに「お任せ丼(1620円)。

カウンターに座って、目の前には店主と思われるおやっさんと会話をしながらの食事。どちらの丼にも「のどぐろ」は入っていないというので、にぎりではなく刺身を一切れずつ注文。皮を軽く炙って中はレアののどぐろを僅かに振られた塩だけでいただく。焼きと刺身の良いとこどりのような味と食感、炙りで適度に落とされた油がすっきりしてて笑顔になるくらいおいしかった。そのほかにガスエビを頼むと、身は刺身で頭は焼きで提供してくれた。初めて食べましたがプリッとした食感と甘い身でこちらも美味だった。

話の流れで「東京から来た」と告げると「こういっちゃ失礼だけど東京の人は、高い金出せばうまいもん食えると思ってる」と軽くディスられたものの食べたいものを食べ、おやっさんとの会話を楽しみ満足できた。

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f:id:aratoshi:20170312143406j:plain 帰りは金沢駅から初の北陸新幹線で帰宅。予定盛り沢山の旅でしたか、初日〜二日目はレンタカーで移動したこともあって、ロスなく好きなところに行けたのはよかった。

金沢市内は観光名所が適度な距離感にあり、短期の滞在でも満足できる観光地だと思う。

仕事が忙しいなかの旅でしたが、しっかりリフレッシュできた。さて次はどこを訪れようか。