万年筆インクフローの誤解
dマガジンで購読できる「趣味の文具箱」Vol.36で”インク粘度224色測定比較”なる特集があった。LAMY2000万年筆のインクフローが良すぎると感じ、インクをラミーのブルーからペリカンのブルーブラックに変えて約20日。インクフローにさほど変化はないが、乾きは若干早くなったと感じていた。しかし記事を読んでいると私の認識がいろいろ間違っていることが判明。
正解.低粘度のインクほど早く乾く。
私は粘度が低いとインクの出が多くなるので乾きが遅いと思っていたら、粘度が濃いほうが溶剤の量が多いために乾きにくくなるそうだ。
正解.粘度が高いほど、インクの密度が高いわけではない。
これは粘度が高いほうが文字の濃淡が付きにくいのかと思っていたら、そうでもないようで、粘度が高いものでも濃淡の差が激しいものもあった。
ちなみに私が使ったことのあるごく僅かなインクの粘度は以下の通り。単位はmPa・s(ミリパスカル秒)
ラミー ブルー 0.93
ラミー ブラック 1.03
ペリカン ブルーブラック 0.95
今好んで使っているブルーブラックのメーカー別のインクの粘度
ということでペリカンはブルーブラックの中では最も粘度が低いインクだったようです。もう少しヌラヌラ書けると気持ちいんですが、これは万年筆本体とインクの複合要素だと思うんで、へたに手を出すと「インク沼」に嵌りそうなので、しばらくはペリカンのブルーブラックを使うつもり。
といっても万年筆のインクボトルって中々使い切らんので、そのうち買って試してみるかも。趣味の文具箱Vol.36ではほかにも各メーカーのインクをさまざまな紙に書いた状態の色別カタログなど、参考になる記事満載。これは書籍を購入してもいいと思った。
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