コト・モノ・ヒト

 いろんなコト、いろんなモノ、いろんなヒト

施設計画ではなく工期で決着

本日、新国立競技場デザインビルドの結果が発表され、優先交渉権を得たのはA者の「大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体」となった。

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気になったのは配点表。報道では僅差とあり、総合点数は確かに僅差でしたが内訳をみると「工期短縮」で27点と大きな差がある。どちらも竣工は2019年11月末、着工時期はA者が2016年12月初旬、B者が2017年2月初旬と工期が短いのはむしろB者。ただし「準備工事」という名目でA者は2+36カ月で合計38カ月、B者は8+34カ月で合計42カ月。問われたのはより実現性の高い工期だったようです。

建設後に永久に掛かるであろう「維持管理費抑制」や建築にとって重要である「建築計画」がB者より劣っているだけに、この部分が後に突っ込まれる原因とならないよう留意して設計をすすめていただきたいものです。

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審査中に技術提案が公表されたことで民意が把握され、それに沿った結果になったような気もしますが、そもそもその民意も報道見出しなどでコントロールされていたような、そうでもないような・・・。今言うならば「フォースの力」でも働いたんでしょうか。