コト・モノ・ヒト

 いろんなコト、いろんなモノ、いろんなヒト

VESPA STD リードバルブ化

ベスパの話になります。

昨年の5月のイベント時、まだ200kmくらいしか走ってないし、たいしてブン回した記憶もないのですが、クランクのスピル溝が破損。修正の域を超えているのでクランク交換となります。組み付け不良とは考えにくく、クランクの不良だったと考えたい。

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もうね写真撮る気にならないぐらいショックでね。仲間のフェイスブックより画像借用しますた。

クランク交換にはケース割らないかんのでまた大仕事。だったらついでにロータリーバルブからリードバルブにしちゃおうかってことになりました。なぜならリードバルブのマニホールドとリードバルブ用のクランクの在庫があるからw

f:id:aratoshi:20180827163138j:plain左:今までのインテークマニホールド。右:リードバルブ内臓でアルミのインゴットからCNC旋盤で削り出されたマッシブなインテークマニホールド(MMWというメーカー)。

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キャブレターとボディの逃げがないとボディにキャブレターが当たって具合が悪い。上の写真は既存のマニホールドの逃げ。ボディからは3cm程度のクリアランスがある。

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リードバルブ内蔵のマニホールドではどうか。やべっ写真のアングル違いすぎた。ボディとのクリアランスは2cm程度。ギリ問題なさそう。キャブレターの位置が2cmほど前に出たせいでスポンジのエアクリーナーががっつりボディと干渉。まぁスポンジだから問題ないんですが、気分が悪いんで小さいものに変更すつもり。

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既存の上からの写真。ボディとエンジンの間にきれいに収まっている。

f:id:aratoshi:20180827163338j:plain MMWの上からの写真。ややボディ側に寄ったものの問題なさそう。MMWの刻印がイカす。

これやったのは昨年末ですが、いろいろ気になって修正してるとこもあり、まだ火入れに至っておりません。4月までには火入れ、秋までには絶好調にしてイベントに自走で参加したいものです。

ギア付きの旧式2ストのベスパの生産はとっくに終わってるのに、未だに新製品が出てチューニングの質が上がっているのは凄いことだなと思います。このリードバルブのマニホールドは10年近く前のもので、今はもっとコンパクトなものも出ているので、機会があればそれも試してみたいなと思います。

 

 

季節短し乗れよバイク

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週末、某場所にてバイクいじり。

走行距離わずか100km程度でクランクがご臨終された私のベスパの修理の続き。クランクの交換ついでにリードバルブ化しちゃったw。だってパーツがあったんだもの・・・。

ガレージには友人の新たなおもちゃが入庫。今となってはレア車両のSDR200です。ワークスレプリカ&フルパワー全盛期の1990年代。そんなさなかにYAMAHAから発売されたのがネイキットで200㏄で30馬力と控えめの、車重わずか100kgのSDR200でした。この車両のためにデザインされたトラスフレーム&スイングアームは今見ても古さは感じず十分美しい。

のだが、時代を先取り過ぎたのか人気車両とはならず僅か1年程度で販売終了。世の中にいま走ってるのは何台くらいなんでしょう?しかしあるとこにはあるようで、実はこの車両のほかにもう一台手に入れて、さらにもう一台バラバラの車両ならば譲ってもらえるかもなんですが、置き場がねぇ・・・。あとゼロから再生は大変よねぇ・・・。ってことで友人のが組みあがったら乗せてもらいますw

サス抜けしてて走れる状態ではないですが、シートつけて跨った感想。ハンドル遠いよ!前傾きついよ!ステップの位置高いよ!ですが、スポーツバイク(死語?)なんだから当然ですね。若き頃の思い出が頭をよぎりますw。友人のが組みあがって乗ったが最後、自分も欲しくなっちゃうのか、それとも歳考えて自粛するのか、さぁどっち?

タイトルは急に寒くなってきて頭に浮かんだことば。先日買ったKATOのデニム着て乗ろうにも、下にウインドストッパー的なジャケット着こまないと日が暮れてくると寒いですね。もう半月も経つとグローブも冬用にしなきゃ寒いんでしょうね。ということで、バイクのベストシーズンは短いなぁと改めて思ったのでした。

 

Indian Scout FTR 1200 Custom

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Indian Scout FTR1200 Custom しびれるほどかっこよい。

ベースはワークスマシンのトラックレーサーScout FTR750。そこから排気量アップされてついに市販化されるようです。

f:id:aratoshi:20180904212332j:plain私が最初にしびれたトラックレーサーはStorzのXR1200(ハーレー)

1200㏄ならではフレーム内に隙間なく詰められたマッシブなエンジン回り。バランスの良い死角の無いデザイン。憧れました。

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それから数年後、2009年頃にハーレーからXR1200発売と聞きウキウキして販売車両を見たら、幾らかけても現代版Storzにはなりえないであろう残念なデザインだった。一応イメージはダートトラックレーサーのようですが、どこをどう見れば?って感じだった。ステップ位置が高くてバンク角稼げるだけ?

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それから数年後の2016年。ハーレーから長いこと主流だった空冷V型2気筒のXG750に変わりワークスマシンの水冷60度VツインXG750Rが発売されるも、市販車化はされず。これの市販車版だったら売れたろうに。左右で色が違うなんて素敵なデザインだった。

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f:id:aratoshi:20180904213415j:plainそして今年、Indianからトラックレーサー FTR1200 発売予定。

XG750RとFTR1200ともにリアサスがツインサスじゃなくてモノサスなんですね。それとショートテールが相まって、StorzのXR1200より、さらに現代的なフォルムに見えるんでしょうか。

 

VESPA STD 走る

再生開始から1年8ヶ月。エンジンの始動は確認済みでしたがようやく実走行できた。

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保安部品を除き、ほぼすべてのパーツの取付は完了。一緒に作り上げた仲間も出来栄えには満足。

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ワイヤリングや燃料系の接続もひととおり完了。


セッティングはまだまだですが、なかなか良さげな片鱗は感じることができた。年内には完成か!?

 

 

LEM Trail ヘルメット新調

イタスク乗りになってからずっとジェットヘル愛用でしたが、シールド付けても風が巻き込んで冬は寒かった。ここ数年あまり冬場に乗ることは少なかったんですが、今年は快適な足バイクを手に入れたため乗る機会が増えそう。

我慢せずに乗れるようにとフルフェイスを検討していたんですが、普通のフルフェイスじゃスクーターに似合わなそうなのでオフロード用のバイザー付きヘルメットを考えていた。オフロード用も似合うのかってのは問題ですが。

当初検討していたのはBELLとFLY Racingというメーカーのもの。ここでも国産メーカーに行かないひねくれモノなんだなw。オフロード用といってもシールド付きがマスト。そうでないと風入ってきちゃうから。

 

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BELL MX-9 Adventure

BELLというアメリカのメーカーのもの。バイク用だけでなく車用、自転車用のヘルメットも製作している大手メーカー。信頼できるメーカーです。

 

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FLY Racing TREKKER

BELLを調べていたらたまたま見つかったアメリカのメーカー。BELLに比べると歴史は浅いですが勢いのあるメーカーのようです。

二つのメーカーのヘルメットを比べる限り、どちらもエッジを取り入れたデザインですが、FLY Racingのほうがよりエッジィで好きな感じ。価格はどちらも2万円台中盤。日本で購入できるのでサイズ交換も可能とのことで検討していたところ。

 

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某ショップさんがSNSで紹介したLEMというイタリアのヘルメットが気になった。しかしまだ日本での販売展開はないようで「motardinn.com」というサイトで購入できる様子。このサイトでは以前購入したことがあることから入手自体は問題ないと思われるのですが問題はサイズ。

そこで某ショップさんにサイズ感を問い合わせたところ「試着で送りますよ~」「なんなら譲りますよ~」との返事。お言葉に甘えて早速送ってもらった。

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買うならマットブラックと思っていたんですが、某ショップさんが入手したのはグロスホワイト。これも今どきのトレンドなのかエッジをうまくデザインに取り入れている。上のネットの写真より帽体がシュッとしていてかっこいいぞ?

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頬の部分のサイドエアインテークが何気にかっこいい。

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口先はメッシュになっていて、この裏にレバーが付いており開閉が可能。もう一つ右奥(左頬の後ろ)にあるレバーを引くと。

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バイザーの中にスモークのアイバイザーが下りてくる仕組み。正直実用性があるかは疑問ですがこういったギミックは大好き。

黒も年明けなら購入可能とのことで悩んだんですが、サイトを見るとどうやらマットブラックではなくグロスブラックらしい。思いのほか白が気に入り購入決定。面白いんですが黒のヘルメットは悪者っぽく白は正義の味方っぽいですねw。価格は先に紹介したヘルメットのほぼ半額。命を守る道具に高いも安いもないんですが。

サイズは送ってもらったXLがまさかのほぼジャスト。そんな頭でかくないと思うんですがヨーロッパ仕様のヘルメットは幅が狭いことが多く、大きめのサイズになる傾向が高い。ヘルメットの安全性はサイズが合ってこそ。サイズ確認は大事。

f:id:aratoshi:20171118113942j:plainお買い上げ決定ってことで早速ステッカーチューン(子供か!w)

どうやら私の知人は道端でヘルメットを見て私だと判別してくれている人も多い様子。いままでのジェットヘルメットにも貼っていたロードランナーのステッカーを貼る。このメット見たら私ってことでよろしゅう頼みます。なぜイタ車好きなのにロードランナー?って突っ込みはナシで。

 

さてここからは「LEM Trail」のレビューになります。

■質感
イタリア品質(ややアバウトな作り)ということで国産の高品質なものに比べるとやや劣りますが、ぱっと見ではわからない程度かと。塗装は一部甘いところもあったりします。内装は取り外しは可能ですが、細かくばらすことはできず、洗うのも無理ではないですがメンテナンス性は良いとは言えない。細かいサイズ調整のための部品があるかは不明。

■剛性
オフロード用ということで視界を広く取る意味で、バイザーの開口部が一般のフルフェイスより広いこともあり弱めの印象。具体的に言うと頬のあたりを潰すように圧力をかけると少したわむ。とはいえ当然ですがジェットヘルメットとは比較にならないほど顎のあたりが守られてる感はある。かぶっていてキシミを感じるようなことは全くない。

■安全規格
ECE-22.05というヨーロッパの安全規格をクリアしています。有名なアメリカの「SNELL規格」が帽体の剛性で安全性を確保するのに対し、「ECE規格」は外部からの力で帽体が破損することで衝撃を吸収する仕組みのようです。
参考文献:http://wanawana.sakura.ne.jp/70-Others/02-Helmet/Helmet.htm

■重量
XLサイズで1680gでした。今までのジェットが1290gで約400gの差は小さくはないですが、心配していたほど重量増の変化は今現在感じていない。

■サイズ感
あまり比較になりませんがスタンダードBUCOで57‐59サイズ。ベビーBUCOで59‐60サイズ。アライで57‐58でややきつめ、59‐60サイズでやや緩め。の私がXLで頬がややきつめでした。比較が雑すぎであてにならんですw。
帽体の大きさはやや大きい印象ですが、フルフェイスはそもそも帽体が大きいんで私はあまりに気にならなかった。

■使用感
風で煽られてよろめくような強風のなか50km程の走行で数回使用しました。どの方向の風であれ「巻き込み感」はほぼゼロで快適そのもの。加えて信号待ちで停車している際、バイザーを上げなくても、鼻や口とバイザーまでの距離があり、かつ内側のノーズカバー(ゴムでできたパーツ)が直接息がかかるのを防止しているためかバイザーが曇ることがなかった。

視界はオフ車用ってことで広く良好。ジェットヘルメットと比べても走行中の視界の狭さは全く感じなくてこれには驚きだった。ただし当然ですがチンガードあり、下方の視界は遮られるためメーターを見るときなどの視線の移動は首を動かす必要あり。

オプション的なアイバイザーは意外と使えた。とはいえサングラスのように目のすぐ前がレンズに覆われているわけではないので視界の端の方は明るく見える。晴天時に明度の差が激しいと違和感を感じて気になるかも。

■総評
コスパは非常によろしいかと。人と同じものを持つのが好きじゃない変わり者にももってこいのヘルメットではないでしょうか。

以上、国内ではまだ少ないであろうLEM Trailのレビューでした。最後に譲っていただいた某ショップさん(しつこい?w)ありがとうございました。