コト・モノ・ヒト

 いろんなコト、いろんなモノ、いろんなヒト

しっぱね

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”しっぱね”という言葉をご存じだろうか。標準語?方言?・・・それはどうでもいいこと(でもどうやら関東北部の方言っぽい)だが、簡単に言うと「泥や水がはねること」。

私はこれのおかげで雨の日が嫌い。理由は”しっぱね”で靴が汚れたり、水が浸みて靴下が濡れるから。本文で云う”しっぱね”は歩く際、足を前に蹴りだしたときに爪先から水が跳ね上げられ足の甲や、パンツの裾に水や土や砂が掛かる現象を表しています。

世の中には”しっぱね”する歩き方をする人と、しない歩き方をする人がいる。

それに気づいたのは小学校の高学年。初めてメーカー品(アシックス)のスニーカーを買った時。色は薄いベージュだった。おニューのスニーカーでルンルンで登校。しかし下校時には雨が降っていた。その日はたまたま集団下校で、おなじエリアの上級生・下級生と一緒に下校。その際、数百メートル歩いただけで私のスニーカーの甲の部分は水染みで色が変わり、跳ね上げた細かい砂がおニューのスニーカーを汚していた。

悲しくて足元ばかり気にして歩いていた時、隣を歩く生徒の靴が気になった。ナイロンの白いスニーカーを履いたその生徒の靴には、水染みも汚れも見当たらない。濡れていない場所を慎重に選んで歩いているわけではない(むしろそれやってるのは私のほうだ)。ナイロンに防水・防汚加工が施されていたとも思えない。気なった私は、ちょうど足を止めたときその靴の甲を触らせてもらった(変態かと思われたかもしれないが)。するとなんということだろう・・・。

ほとんど濡れていなかった!(ショック!ショック!ショック!)

その日以来、研究に研究を重ねたが、そぉーーっと歩く以外に"しっぱね"を防ぐ歩き方は未だにマスターしていない。だから雨の日は絶対にお気に入りの靴は履かないし、水が浸みにくい雨の日専用靴を履くようになってはや数十年。

嫌だなぁ。しっぱね・・・。