国立競技場スタジアムツアー
午前の部の入場締切直前に到着、予想を超える混雑ぶりで長蛇の列。受付を済ませるまで40分掛かった。私の想定では3000人位いたんではなかろうか。
午後は雨の予報だったので午前に行ったにもかかわらず、受付終了後にポツリと雨が降り出す。そしていざスタジアム内へ入った途端、まさかの雷雨。建替え反対の抗議の雨か?
唯一わずかに屋根の掛かっているメインスタンドに座り雨が止むのを待った。聖火台は埼玉県川口の鋳物工場で作られたそう。火ぐらい灯しておいてほしかったな。
暫く待っていたら雨が止み青空が見えてきてホッとした。
再びグラウンドに降りてピッチを間近に見る。国立の芝生は夏芝と冬芝の二毛作。これはもう夏芝でしょうかね。人間によって完璧に管理されているからか、虫一匹飛んでおらずなんだか不自然な感じ。隣にいた人は人工芝だと思ってたらしい。
聖火台に向かうために2階コンコースへ。スタンドの裏面と照明塔の柱脚。今どきのスタジアムに多いPC(プレキャストコンクリート)ではなく、場所打ちコンクリートなので重量感がハンパない。壁の一部には大谷石が使ってあったが、新国立競技場でも使ってくれと栃木県が猛烈に営業をかけているとかw
バックスタンド最上部より新宿方面を望む。このあと聖火台に向かうも人が多すぎて断念。
帰ろうとしたところで今日いちの日差し。
スタジアムツアーで感じたのは、さすが国立ってだけあって客用エリアにおいては保守管理が行き届いていて建替える必要性を感じなかった。欠点といえば屋根がメインスタンドにしか掛かっていないことくらい。見えないところの老朽化はもちろんあると思うけど。
今頃になってコンペで負けた建築家の伊東豊雄が建替えではなく改修案の提案をしたけど、さすがに今からじゃぁ無理っぽい。でも現在の技術を持ってすれば後付けの開閉屋根だって可能だと思う。観客席数の問題はイベント時(オリンピックやワールドカップ)に仮設で増設すればいい。といいつつ増設するスペースがないんだな。
コンペ時と比べだいぶコンパクトになったザハ案ですが、まだまだ無駄をそぎ落とす必要がある中でどんな形で完成するのか楽しみではあります。