コト・モノ・ヒト

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光害

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「コウガイ」とも「ヒカリガイ」とも読むそうです。私が知ってた光害は、都市部の過度の人工光で空が明るくなる事でしたが、生態系への影響を及ぼす光害もあるということをつい先日知った。

きっかけは玄関先の鉢に植えたコスモス。妻が元気のよい花を選んで買ってきたわけですが、日に日に元気がなくなり、花の重みで茎がしなり項垂れてしまった。まぁその日は雨が降ってたんで雨に打たれてヘニャっとなったんでは思いました。しかしその後、付いてたつぼみの開花がイマイチ。花をめでる妻は落ち込み、気になって調べたところ原因が判明。全く知らなかったよ。

コスモスなどは”短日植物”に属していて、これらの植物は光が当たる時間が長すぎると生育に影響が出るとのこと。確かに我が家のコスモスは夜間点けっぱなしの玄関灯の真下でした。ってことでやや防犯上の不安はありますが、人感センサー付きのガレージ灯をONにして、玄関の常夜灯をOFFにすること二日。

すると「なんということでしょう~」しなっとしていた花に生気がみなぎり「パリッ!キリッ!」とした花になりました。夏の間まったく花をつけなかった朝顔も短日植物であることから、光害の影響だったと思われます。

しかし常夜灯を消しておくっていうのは、帰宅した時にもなんだか寂しいものがあって切ない。ってことで、現在の科学の力をもってすれば植物に影響のない波長の光を出す光源があってしかるべき。と思って調べたものの、一般的に手に入るようなものは見つからず・・・検索能力がないだけなのか?

照明器具メーカーなどで「光害対策照明器具」とあっても、光を遮蔽して制御するものであって、根本的な解決にはなっているものはなかった。それでも少しでも影響が少なくなるのであればと導入を検討中。

人口光による生態系への影響は他にもあるらしい。夜でも街灯のせいで鳴き続けるセミなんかも光害と呼べるのでしょうかね。我が家の常夜灯のそばで捕食するヤモリはうまく文明の利器を利用しているように思うけど、なきゃないでどっかで捕食するんでしょう。動植物だって文明に順応しろよっていうのは人間のエゴなんでしょうね。順応する気は微塵もないと思いますけどw